第2章(3)家の皮膚呼吸で安全な空気環境

3.家の皮膚呼吸で安全な空気環境

冬せっかくセーターを着ても空気が悪くなり24時間換気に頼れば脱いでしまうようなものです。

では、機械喚起に頼らず空気が悪くならない方法はないのか?

答えは二つ目の呼吸にあります。

全身にビニール袋を巻いたら皮膚呼吸ができないことはご存じですよね。

二つ目の呼吸、家の皮膚呼吸とは自然素材には目に見えないほどの小さな穴(微細孔)が空いています。

汗をかくように湿気を上手に呼吸し逃がしてくれる透湿という力です。

現代住宅は原価の安いビニールシートを多用しました。

室内はビニールクロス、壁の中を防湿ビニールシートでくるみます。

WBHOUSEの壁には一切このビニールクロス、シートを使いません。

皮膚呼吸=透湿する素材は、やはり今も昔も自然素材です。

土壁に代わるのは、石膏ボード綿そして塗り壁

また野外にはる地震に強い耐力壁にも透湿耐力面材を貼ります。

土壁の中に断熱材と通気層を設けたような状態です。

快適で安全な環境を作ることは決して難しいことではないのです。

衣類に置き換えてみてください。

一年中下着にビニールを着てセーターをきて更にビニール合羽を着ていたら調子がわるくなり、年中送風機と香水がいるでしょう。

そして、夏は間違いなく倒れます。

当然、下着には綿のシャツをきて夏にはTシャツ冬はセーターにビニール合羽ではなく、最近は≪汗は透し雨をはじく≫いい素材もありますよね。

続く・・・